Ahrefsは、日本国内のAI検索で引用されたドメインを調べた2026年9月版の結果を公表した。対象はGoogleのAIモードとAI Overviews、ChatGPT、Perplexity、Microsoft Copilotの5種で、調査期間は2026年9月29〜30日である。1位はWikipedia日本語版だった。Web担当者Forumが10月8日に伝えた。
背景
上位10件は、1位がWikipedia日本語版、2位がgoogle.com、3位がnote、4位がYahoo!知恵袋、5位がYouTube、6位がアメーバブログ、7位がPR TIMES、8位がmy-best、9位がWeblio、10位がコトバンクである。6月版と比べると、YouTubeが1位から5位に下がり、Wikipedia日本語版が3位から1位に上がった。Weblioとコトバンクは6月版では上位10件の外だった。
ただし比較には条件がある。Ahrefsは、調査に使うプロンプト数を2026年7〜8月に約1,400万件から約3,000万件へ拡大したとしている。引用数の絶対値は比較できないため、同社も順位の変動を見る形にしている。プロンプトの範囲が広がったことが変動に影響した可能性にも触れている。
サービスごとの差も大きい。YouTubeは全体では5位だが、GoogleのAI Overviewsでは1位、AIモードでは2位である。6月版でChatGPTの引用元1位だったRedditは、上位20件の外に下がった。引用の傾向は、AI検索を一括りにできる段にない。
事業者への影響
上位10件に、事業者の自社サイトにあたるドメインは入っていない。並んでいるのは百科事典、Q&A、ブログ、プレスリリース配信、比較サイトである。AIの回答に自社の情報を載せる経路は、自社サイトの外にもあるという読み方ができる。
具体的に効くのは2つである。1つはPR TIMESが7位に入っている点だ。プレスリリースがAIの回答の引用元になっている。商品の仕様、価格、発売日をプレスリリースの形で出しておくかは、広報の判断から検索の判断に移る。もう1つはmy-bestが8位という点である。比較・ランキング記事が引用されるなら、そこに載った自社商品の情報が古いままだと、AIの回答も古いまま返る。
モールに出店している事業者には別の論点がある。楽天市場の商品ページは9位から11位に下がった。モールの商品ページがAIの回答に出る経路は、弱まっている可能性がある。ただし6月版と9月版の2回の比較であり、傾向として確定しているとは言えない。
- 比較サイトとQ&Aサイトで、自社商品の仕様・価格の記載が現行のものか確認する
- プレスリリースに、商品の仕様・価格・発売日を省略せずに書く
- AI検索経由の流入を、既存の計測で分離できるか確認する
今後の見通し
Ahrefsは、GoogleのAI製品以外でYouTubeの引用が減った理由について、データから原因は特定できないとしている。Geminiは2026年7月下旬からのデータで、6月版との比較ができない。調査は6月版と9月版の2回で、次の版で同じ傾向が続くかは分からない。プロンプト数の拡大が落ち着けば、引用数の絶対値での比較ができるようになるとみられる。
出典
- Ahrefs日本語ブログ「AI検索で引用されたドメイン トップ10(2026年9月)」(Brand Radarの公開データセットによる調査/調査期間2026年9月29〜30日):https://ahrefs.com/ja/blog/brand-radar-top-10-cited-domains-2026-september/
- Web担当者Forum「AI検索の引用ドメインランキング、YouTubeが1位→5位に後退! 新たな首位は?【Ahrefs調べ】」(2026年10月8日):https://webtan.impress.co.jp/n/2026/10/08/53402


