Search Engine Roundtableは米国時間10月14日(日本時間10月14日)、ChatGPTが返す検索結果のリンクから、流入元を示すutm_sourceパラメータが消えたと伝えた。米国時間10月7日に公開されたGPT-6の提供開始ごろから始まったとみられるとしている。パラメータも参照元も渡らないため、アクセス解析では直接流入(direct)として記録される。OpenAIの説明は確認されていない。
背景
付与が報じられたのは2025年である。Search Engine Roundtableは米国時間2025年6月16日、ChatGPTのリンクにutm_sourceが付くようになったと伝えていた。AI経由の流入を参照元の文字列で数える運用は、この付与を前提に組まれている。
今回の変化を記録したのは、アドビのセドリック・ヒュースラー氏である。Search Engine Roundtableによれば、同氏はGPT-6がリンクをwindow.openで開き、noopenerとnoreferrerを付けるため、タグが付かないとしている。本紙は同氏の投稿を直接確認できていない。
OpenAIは米国時間10月7日、GPT-6の提供開始を発表している。本紙が同社の発表を確認した範囲では、リンクの開き方や参照元の扱いに関する記述はない。パラメータが消えた件についての説明も確認できていない。Search Engine Roundtableの筆者も、意図的な変更かどうかは分からないと書いている。
事業者への影響
効くのはレポートの読み方である。ChatGPT経由の流入をutm_sourceで数えていた場合、10月上旬を境に数字が落ちる。流入そのものが減ったのか、タグが外れただけなのかは、この指標だけでは切り分けられない。
directの側も見ておきたい。参照元が渡らない流入は直接流入に入る。directが増えた分をブックマークや直接入力と読むと、チャネル別の構成比が実態から離れる。
規模の報告もある。Search Engine Roundtableによれば、ヒュースラー氏はChatGPT経由の訪問が1日あたり約3万1000件減り、同じページ群でdirectが約2万6000件増えたとしている。対象は約500ページで、比較は10月9日から13日と、その前の1週間である。本紙はこの数値を一次情報で確認していない。
次の形で確かめると判断しやすい。
- ChatGPT経由の流入とdirectの推移を、同じ期間・同じページで並べる
- directが増えたページが、もともとAI経由の流入が多いページかを確認する
- 10月上旬を挟む前期間比は、計測側の変化が混ざる前提で読む
- 取引先に出すレポートに、AI経由の流入を参照元で測れない期間だと添える
今後の見通し
元に戻るかは分からない。OpenAIの説明が確認できないため、恒久的な仕様かテストかも判断できない。
参照元が渡らない設計が続く場合、AI経由の流入をアクセス解析の数字だけで切り分ける手段は限られる。入口のページ、新規訪問の割合、検索では出にくい問いの形といった手がかりを組み合わせる形になるとみられる。AI検索での露出を参照元の集計で評価してきた運用は、見直しが必要になる可能性がある。
出典
- Search Engine Roundtable「OpenAI Drops UTM Parameters From ChatGPT Results (GPT-6)」(米国時間2026年10月14日7時5分掲載):https://www.seroundtable.com/utm-parameters-missing-chatgpt-42299.html
- Search Engine Roundtable「ChatGPT Updates To Improve Tracking In Analytics With More UTM Parameters」(米国時間2025年6月16日7時11分掲載):https://www.seroundtable.com/openai-chatgpt-analytics-update-39590.html
- OpenAI「GPT-6 and Intelligent UI for everyone」(米国時間2026年10月7日):https://openai.com/index/gpt-6-for-everyone/


