Shopifyの注文状況ページで、アプリが設置するスクリプトタグの動作が、Plus以外のストアでも停止した。同社の開発者向けドキュメントは、停止日を2026年8月26日と記している。サンキューページと注文状況ページで、計測タグや画面のカスタマイズが動かなくなっている可能性がある。移行の期限はこの先も続き、次は10月1日である。
背景
Shopifyはチェックアウトのカスタマイズ手段を、checkout.liquidや追加スクリプトから、拡張機能(Shopify Extensions in Checkout)へ移してきた。同社のドキュメントは、その期日を対象ごとに分けて記載している。
checkout.liquidと追加スクリプトは、サンキューページと注文状況ページにおいて2025年8月28日に終了した。一方、アプリが設置するスクリプトタグは、同じ2025年8月28日にPlusストアで停止し、それ以外のストアでは2026年8月26日に停止する。この2つは別のものである。
日本語の解説記事には、両者を混同し「追加スクリプトが2026年8月26日に廃止」と説明するものが見られる。店舗の管理画面で入力する追加スクリプトは1年前に終わっており、今回停止したのはアプリ側の仕組みである。原因の切り分けを誤ると、対応先を間違える。
期日はさらに続く。ドキュメントによれば、スクリプトタグは2026年10月1日以降、新規の作成も更新もできなくなる。ストアフロントのページでの動作停止は2027年3月1日とされている。
事業者への影響
第一に、計測の確認である。購入完了の計測をサンキューページや注文状況ページのスクリプトに頼っていた場合、8月26日を境に数字が落ちている可能性がある。広告のコンバージョン計測、アクセス解析の購入イベント、レビュー依頼の起点などが該当する。8月25日以前と26日以降で件数を比べたい。差があれば、原因はここにある可能性が高い。
第二に、置き換え先の選び方だ。ドキュメントは、計測や行動データの取得はWeb Pixels、注文状況ページでの表示はカスタマーアカウントUI拡張、と整理している。Web Pixelsはどのストアでも動くが、画面に何かを表示する用途には使えない。表示を伴うカスタマイズは、ストアがアップグレード済みでなければ代替がないとされる。
第三に、導入アプリの棚卸しである。Shopifyの管理画面には、チェックアウトのカスタマイズ状況を示すレポートがある。ドキュメントは、アプリ開発者側の対応が必要なものがこの一覧に表示されると説明する。放置すれば、動かないアプリを抱えたまま次の期日を迎える。10月1日までに、利用中のアプリが対応済みかを確認しておきたい。
今後の見通し
2026年10月1日と2027年3月1日という期日は、ドキュメントに明記されている。延期されるかどうかは示されていない。国内のShopifyストアがどこまで移行を終えているかを示す統計は、確認できていない。移行が遅れたストアでは、計測の欠損が当面続く可能性がある。
出典
- Shopify.dev「Order status script tags」(スクリプトタグ廃止の日程表)https://shopify.dev/docs/apps/build/online-store/script-tag-deprecation/order-status
- Shopify.dev「Script tag deprecation」(作成停止・ストアフロント停止の日程)https://shopify.dev/docs/apps/build/online-store/script-tag-deprecation
- Shopify.dev「Apps in checkout」(checkout.liquid・追加スクリプトの終了日)https://shopify.dev/docs/apps/build/checkout



