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D-SHOGYO
2026年10月25日(日)
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EC・通販

IDCFクラウドにランサムウェア攻撃 495社に影響しEC運用ツールも停止

IDCフロンティアは10月8日、IDCFクラウドの東日本第1リージョンへのランサムウェア攻撃で仮想サーバーが停止し、再起動できないと公表した。影響は495社・自治体に及び、EC向けの在庫連携ツールも止まっている。

IDCFクラウドにランサムウェア攻撃 495社に影響しEC運用ツールも停止

IDCフロンティアは10月8日、クラウドサービス「IDCFクラウド」への不正アクセスについて第3報を公表した。東日本第1リージョンの4つのゾーンで仮想サーバーが停止し、再起動できない状態にある。同社は、当該ゾーンのデータは取り出しも復元も困難な見込みで、復元は顧客自身が保有するバックアップからのみ可能だとしている。影響を受けるのは495社・自治体である。

背景

第1報によると、不正アクセスは10月7日午前3時40分頃に発生した。影響範囲は東日本第1リージョンのtesla、henry、pascal、jouleの4ゾーンで、Type Sとプライベートクラウドは対象外である。同社は原因を第三者による不正アクセス、すなわちランサムウェア攻撃としている。

対応として、東日本第1リージョンをネットワークから切り離し、管理コンソールを停止した。この作業は10月7日に完了している。他のリージョンについても、外部から到達できる管理コンソールを予防的に停止した。安全性の確認後に再開する予定としている。所管省庁と警視庁には報告済みである。

不正アクセスが確認されていない区画もある。東日本第1リージョンのradianとnewton、東日本第2・第3リージョン、西日本第1リージョンである。ただし同社は、これらの利用者にも自身でのバックアップを依頼している。

事業者への影響

EC事業者に直接出ているのは、運用ツールの停止である。在庫連携サービス「らくらく在庫」「らくらくセット管理」と、価格更新サービス「らくらく最安更新」を提供するグリニッジは、10月8日10時30分時点で停止が続いていると公表した。同社のサーバーがIDCFクラウド上にある。

止まっているのは在庫の連動と価格の更新である。グリニッジは、復旧までの間、各モールの管理画面で在庫数と価格を直接確認・変更するよう案内している。複数のモールに出店し、在庫を1か所で管理していた店舗は、売り越しが起きる側に回る。

読むべき論点は、復旧の責任がどこにあるかだ。IDCフロンティアは、当該ゾーンの復元は顧客自身のバックアップからのみ可能だとしている。ツールを使う事業者から見ると、バックアップを持っているのは提供元であり、その提供元はクラウド事業者の側を前提にしている場合がある。依存は2段あり、下の段の名前を知らないまま使っていることが多い。

  • 利用しているEC運用ツールが、どのクラウドのどのリージョンで動いているかを提供元に確認する
  • 在庫連携が止まった場合に、どのモールから手で在庫を直すかの順序を決めておく
  • 契約書で、データの復旧責任とバックアップの保持がどちらの側にあるか確認する

今後の見通し

復旧の時期は示されていない。グリニッジは、別環境への移行と代替システムの稼働を並行して進めているとしているが、何がどこまで戻るかは確定していない。同社が管理する顧客情報の流出は、現時点では確認されていないとしている。

なお、ニッスイは10月7日、グループの日水物流でシステム障害が発生し、商品の入出荷ができない状態にあると公表した。原因は委託先のデータセンターへの第三者の不正アクセスとみられると報じられている。IDCFクラウドとの関係は確認できていない。

出典

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