Googleは米国時間の10月16日(日本時間10月17日)、検索セントラルの更新ログで、Indexing APIのクォータに関する説明文書を改訂したと公表した。追加クォータを申請するフォームの案内が削除され、1日あたりの既定の送信上限などが数値で明記された。あわせて、このAPIが使える対象は求人情報とライブ配信の2種類のページに限られることが、改めて読み取れる形になっている。
背景
Indexing APIは、サイト側からGoogleにページの追加や削除を通知し、クロールの予約を促す仕組みである。更新ログの記載は、Indexing APIのクォータのページを現在の上限と手続きに合わせて更新したという内容で、理由として、現在の上限を文書化し、古くなったフォームを削除したことが挙げられている。
改訂後のクォータのページには、1日の公開リクエストの既定値が200、URLの通知状況を確かめるgetMetadataが1分あたり180、全エンドポイント合計で1分あたり380と書かれている。上限は太平洋時間の深夜にリセットされ、新しいクォータが有効になるまで最大24時間かかるとされる。利用は無償である。追加クォータの申請や承認に関する記述は、現在のページには見当たらない。
クイックスタートのページには、このAPIで扱えるのはJobPosting構造化データを持つページと、VideoObject内にBroadcastEventを埋め込んだライブ配信のページだけだと書かれている。1回のHTTPリクエストに最大100件をまとめられる一方、送信はすべてスパム検知の対象で、複数アカウントで上限を超える使い方はアクセスの取り消しにつながる可能性があるとされる。
米国の専門メディアSearch Engine Roundtableは、クイックスタート、「Using the Indexing API」、クォータのページの3本が同時に改訂されたと伝えた。新しいサービスアカウントの既定値は従来と変わらないという指摘も出ており、文書の改訂が実際の挙動の変更を伴うかどうかは確認できない。
事業者への影響
EC事業者にとっての要点は、期待の方向を間違えないことだ。クロールを急がせたい場面は商品ページやセールページに多いが、このAPIはそこには使えない。
- Indexing APIは商品ページやセールページの即時反映には使えない。対象は求人情報とライブ配信に限られる
- 商品ページのクロールを促したい場合は、サイトマップのlastmodの運用、内部リンクの設計、Search Consoleでの個別URLのリクエストが基本の手段になる
- 店舗や倉庫の採用ページを自社サイトで出している事業者は、1日200件という既定値を前提に送信の設計ができる
- ライブコマースをVideoObjectとBroadcastEventでマークアップしている場合は、配信の開始と終了の通知先として検討の対象になる
求人ページを多く抱える事業者は、申請すれば上限を増やせるという前提で運用設計をしていた場合、その窓口の扱いを確かめておきたい。文書上の案内が消えた一方で、実際の受付が残っているかどうかは今回の改訂からは読み取れない。
今後の見通し
文書が実際の挙動に先行して変わった可能性は残る。クォータ増枠の受付がGoogle Cloudのコンソール側に残っているのか、完全に廃止されたのかは、現在の文書からは判断できない。当面は文書に明記された上限を前提に運用へ切り替えるのが無難とみられる。送信の対象が2種類に限られるという整理は改訂の前後で変わっておらず、ここが緩む兆しは現時点では確認できない。
出典
- Google 検索セントラル「Search Central documentation updates」内の項目「Updating the Indexing API quota page」(2026年10月16日)https://developers.google.com/search/updates
- Google「Quota and pricing information|Indexing API」(2026年10月16日更新)https://developers.google.com/search/apis/indexing-api/v3/quota-pricing
- Google「Indexing API Quickstart」(2026年10月16日更新)https://developers.google.com/search/apis/indexing-api/v3/quickstart
- Search Engine Roundtable「Google Updated Indexing API Quota Details & More」(米国時間2026年10月16日)https://www.seroundtable.com/google-updates-indexing-api-quota-information-42316.html


