日本郵便は9月10日、台風24号と大雨の影響で配送に遅れが出ていると公表した。9月10日11時30分現在の情報として、愛知県(郵便番号45〜49)と岐阜県(同50)宛はすべての商品で約1日程度、沖縄県宛と鹿児島県奄美市などの離島宛はゆうパケットおよび航空搭載しない商品で約1週間程度の遅れを見込むとしている。石川県羽咋市の一部でも遅延が出ている。
背景
西日本から東北にかけて、線状降水帯を伴う大雨が発生した。日本郵便は窓口業務の休止も公表しており、福井県福井市の1局と、名古屋市昭和区・天白区の2局の計3局が休止している。
ヤマト運輸と佐川急便も遅延情報を掲出している。業界紙の整理によれば、9月10日朝の時点でヤマト運輸は愛知県全域と岐阜県の一部、富山県氷見市の一部を対象とし、沖縄県全域では船便を使う場合に1週間から10日程度かかる可能性を示していた。佐川急便は富山県氷見市の一部を対象としていた。ただし各社の情報の時点はそろっておらず、同じ日の朝に見比べても更新のタイミングが異なる。
事業者への影響
今日中に手を打つべき項目は多くない。順に片付けたい。
- 該当地域宛のお届け目安表示を更新する
- 沖縄・奄美宛でゆうパケットを使う商品は、お届け日数の設定を見直す
- 注文確認メールと出荷案内に遅延の一文を差し込む
- お届け日時指定の受付を一時的に止めるかを判断する
- 遅延を理由とする低評価レビューと問い合わせの増加に備える
特に注意したいのが沖縄と奄美だ。約1週間という規模は、9月中旬着を前提にした受注が成立しない水準にあたる。ギフトや食品のように着日そのものが意味を持つ商材では、受注の時点で個別に連絡を入れるのが現実的な選択肢になる。出荷後に詫びるより、受注時に伝えるほうが手数も少ない。
複数の配送会社を併用している店舗は、確認コストの問題も抱える。各社の告知はページの場所もフォーマットも更新時刻も別々で、横並びで見る手段がない。1日1回、朝に3社をまとめて確認する運用に落としておくと、対応の抜けが減る。担当者が休みの日に誰が見るかまで決めておきたい。
今後の見通し
各社の遅延情報は随時更新される。本稿の数値は日本郵便の9月10日11時30分現在のもので、読者が目にする時点では変わっている可能性がある。大雨の影響が長引けば、対象地域が広がる可能性もある。
災害による遅延は毎年繰り返される。そのたびに商品ページと自動送信メールを手作業で直しているなら、告知の差し込み口をあらかじめ用意しておくほうが早い。今回の対応をそのまま手順書に残しておけば、次回の初動が変わる。
出典
- 日本郵便「台風24号および大雨の影響について」(2026年9月10日11時30分現在) https://www.post.japanpost.jp/newsrelease/pressrelease/321148130.html
- ヤマト運輸「荷物のお届け遅延について」 https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/chien/chien_hp.html
- 佐川急便「輸送状況について」 https://www2.sagawa-exp.co.jp/information/detail/411/
- ネットショップ担当者フォーラム「線状降水帯発生など西日本から東北での大雨で荷物の配送に遅れが生じる可能性。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便」(2026年9月10日) https://netshop.impress.co.jp/n/2026/09/10/16712





