Search Engine Roundtableは米国時間10月12日(日本時間10月12日)、Google広告がキャンペーン作成の最初の画面を自由記述に変えるテストを行っていると伝えた。画面には「このキャンペーンの目標は何ですか」という問いと大きな入力欄があり、入力内容に基づいてGoogle AIが目標とアセットを提案すると添えられている。Googleの広告リエゾンであるGinny Marvin氏は、これが実験であると認めた。
背景
観測されたのは広告主の管理画面である。Xに投稿されたスクリーンショットには、目標を文章で書き込む大きな入力欄と、キャンペーンを手動で作成するためのリンクが写っている。手動の経路は残っているが、主たる導線ではない。
観測したのはDima氏で、Xに画面を投稿した。Ginny Marvin氏はXでこれは実験であると答え、この流れがどこで、どのように役立つかについて広告主の意見を求めている。Search Engine Roundtableの記事は、Google広告の項目に分類されている。
Google側からの正式な告知は、本紙が確認した範囲では出ていない。提供の範囲、対象の国、開始の時期はいずれも示されていない。実験の対象となる広告主の割合も公表されていない。自社の管理画面にこの入力欄が出ない場合でも、出ている広告主がいる可能性がある。
事業者への影響
目標の選び方は、後の設定に効く。キャンペーンの目標は、選べるキャンペーンタイプ、入札戦略の初期値、計測の設定の出発点になる。そこを自由記述からの提案に委ねると、何をどう選んだのかが手元に残りにくい。あとから数字が動いたときに、設定のどこが効いたのかを追えなくなる。
アセットの提案にも確認が要る。広告文や画像が自動で提案される形になると、作成の過程は画面の中で済んでしまうが、表現の責任は広告主に残る。景品表示法の観点で問題のある表現が混ざっていないかの確認は、これまでと同じく人がやることになる。
もう1つは引き継ぎである。手動の経路が目立たなくなると、設定の意味を覚える機会が減る。代理店や複数人で運用している場合、誰がどの画面からどう作ったのかが分からないままになりやすい。
テスト段階であり、今すぐ運用を変える話ではない。ただし作成の手順を文書にしている場合、画面が変わると手順が合わなくなる。次の点を押さえておくと、画面が変わったときに慌てにくい。
- 新規キャンペーンの作成後に、目標・キャンペーンタイプ・入札戦略が意図どおりかを確認する
- AIが提案したアセットは、配信前に自社の表現規程と景品表示法の観点で確認する
- 複数人で運用している場合、誰がどの設定で作成したかを残す手順を決める
- 社内の作成手順書に、手動でキャンペーンを作成する経路を明記しておく
今後の見通し
実験が広がるか終わるかは分からない。Ginny Marvin氏は実験であると述べたうえで、この流れがどこで役立つかについて広告主の意見を求めている。提供の時期、対象の国、範囲はいずれも示されていない。
本紙が確認した範囲では、Googleはこの画面について正式な告知を出していない。画面の見え方が広告主によって異なる段階だとみられる。自社の管理画面で入力欄を見かけた場合は、手動作成の経路が残っているかを合わせて確認しておきたい。
出典
- Search Engine Roundtable「Google Ads Tests Using Google AI For Goals & Assets」(米国時間2026年10月12日7時41分掲載):https://www.seroundtable.com/google-ai-ads-goals-and-assets-42269.html
- Search Engine Roundtable「Daily Search Forum Recap: October 12, 2026」(米国時間2026年10月12日10時00分掲載):https://www.seroundtable.com/recap-10-12-2026-42274.html


