Googleは、ビジネスプロフィールの飲食店向けの食事属性に、グルテンフリー、乳製品不使用、ハラール、コーシャーの4つを加えた。Search Engine Roundtableが米国時間10月13日(日本時間10月13日)に伝えた。属性はメニューの項目ごとに付けられる。食事に制限がある利用者が店を探したとき、該当する料理がプロフィール上で分かるようになる。
背景
公表したのはGoogleのリサ・ランズマン氏で、LinkedInへの投稿で明らかにした。Search Engine Roundtableは米国時間10月13日7時11分(日本時間10月13日20時11分)にこれを取り上げた。同氏は、食事に制限がある人の外食には下調べが要るとし、その手間を減らしたいと述べている。
ベジタリアンとビーガンの属性は以前から用意されていた。今回はそこに4つが加わる形である。Search Engine Roundtableによれば、設定はビジネスプロフィールの「メニューを編集」から行う。項目を選び、該当する食事のバッジにチェックを入れる。
ただし、語そのものは新しくない。Googleのビジネスプロフィール向けAPIの文書は、メニュー項目の「アレルゲンと食事制限」の例として、ハラール、コーシャー、オーガニック、ビーガン、ベジタリアン、グルテンフリー、乳製品不使用を以前から挙げている。今回新しいのは、管理画面から選べてプロフィールに表示される点だとみられる。
事業者への影響
効くのは、条件で店を絞る検索である。食事の制限がある利用者は、店の名前ではなく条件で探す。属性が付いていなければ、該当する料理があっても候補に残らない。口コミやQ&Aで同じ質問を繰り返し受けている店は、その情報を構造化された項目に移せることになる。
一方で、表示には責任が伴う。ハラールとコーシャーは、本来は認証や監督が関わる概念である。Search Engine Roundtableの筆者も、コーシャーの選択に宗教的な検証がほとんど伴っていないとみられ、利用者は店の申告を信じることになると書いている。認証を受けていない料理に認証があるかのような印象を与える表示をすれば、景品表示法上の問題になり得る。アレルギーに関わる表示であれば、誤りは健康被害にもつながる。
次の順で確かめたい。
- 自店の管理画面で、該当する属性が選べる状態になっているかを見る
- 該当する料理を、厨房の実態(共用の調理器具、だし、調味料)まで含めて確認する
- 認証が関わる属性は、認証の有無を確認してから付ける。迷う場合は付けない
- 属性を付けた料理は、レシピや仕入れを変えたときに見直す手順を決めておく
- 口コミやQ&Aで繰り返し聞かれている内容を、属性やメニューの説明に移す
今後の見通し
本紙が確認した範囲では、Googleはこの追加について正式な告知を出していない。提供の範囲、対象の国、日本語環境での提供時期はいずれも示されていない。自店の管理画面に項目が出ない場合でも、出ている店があるとみられる。
属性が検索結果の並びにどう影響するかも示されていない。現時点で確認できるのは、プロフィール上で該当する料理が分かるようになるという点である。段階的に広がる可能性があるため、管理画面の表示は定期的に見ておきたい。
出典
- Search Engine Roundtable「Google Business Profiles Expands Dietary Attributes For Restaurants」(米国時間2026年10月13日7時11分掲載):https://www.seroundtable.com/google-business-profiles-dietary-attributes-42281.html
- Google Business Profile APIs「Update food menus」(メニュー項目のアレルゲンと食事制限の項目):https://developers.google.com/my-business/content/update-food-menus


