Googleは、検索セントラルの文書「生成 AI コンテンツの作成について」を更新し、公開前にすべての生成コンテンツを人の手で事実確認するよう求める記述を追加した。ページには更新日として2026年10月1日(協定世界時、日本時間10月2日)が表示されている。商品説明文やカテゴリーページの文章をAIで作っているEC事業者は、確認工程の設計を見直す必要がある。
背景
Googleはこれまで、コンテンツをどう作ったかではなく品質で評価するという立場を示してきた。AIの利用自体は禁じていない。今回の更新は、その前提を変えるものではなく、公開前に人が確認するという手続きを文書に書き込んだものである。
文書には、生成モデルが事実を取り出すのではなく語の並びを予測する仕組みであるため、事実と異なる出力が起こり得るという説明がある。確認の対象は本文だけではない。検索結果に出る要素として、タイトルタグ、メタディスクリプション、構造化データ、画像の代替テキストが挙げられている。
大量のページを価値のないまま生成する行為が、スパムポリシーの「大規模なコンテンツの不正使用」に触れる可能性があるという記述は、以前から文書に置かれている。今回の追加は、その手前にある品質確認の工程を明示したものと読める。
事業者への影響
ECサイトは、生成した文章が検索結果に出る面が多い。商品タイトル、商品説明、カテゴリーページの導入文、レビューの要約。どれも在庫や価格と連動して自動で作られることが多く、人の目を通さずに公開される設計になりがちである。
確認の対象に構造化データを含める点は見落としやすい。商品の価格、在庫状態、評価の数値を構造化データに出している場合、生成された値が実際の商品情報とずれると、検索結果の表示そのものが誤りになる。価格の不一致は、商品リッチリザルトの対象から外れる原因にもなる。
表示の問題だけでは済まない領域もある。素材、成分、原産国、サイズ、効能に関する記述は、生成文に混入すると景品表示法や薬機法に触れる可能性がある。これらは生成の対象から外し、商品マスタの値を差し込む設計にしたい。
文書には、ECサイト向けとして、生成した画像へのメタデータの付与と、商品データ上でAI生成であることを示す扱いに関する記載もある。フィード運用に関わる部分なので、該当する事業者は原文の記載を確認したい。
今日からできることは3つある。
- 生成した文章を誰が公開前に確認するかを決め、確認の記録を残す
- 確認の対象に構造化データと画像の代替テキストを含める
- 価格、在庫、成分、原産国は生成の対象から外し、マスタから差し込む
今後の見通し
今回の更新に、順位への直接の影響を示す記述はない。ただし、確認を欠いた生成コンテンツが大量に積み上がる状態は、スパムポリシーの運用と結びつく可能性がある。Googleは文書の更新理由について、イベントでの説明と記述をそろえるためと述べたと報じられている。今後、構造化データやフィードに関する記述が具体化する可能性もある。
出典
- Google 検索セントラル「生成 AI コンテンツの作成について」(更新日2026年10月1日、協定世界時):https://developers.google.com/search/docs/fundamentals/using-gen-ai-content
- Search Engine Roundtable「Google Updates AI Content Guidelines To Factcheck & Review」(2026年10月1日、米国時間):https://www.seroundtable.com/google-updates-ai-content-guidelines-factcheck-review-42217.html



