媒体資料 広告掲載 ログイン 無料会員登録
D-SHOGYO
2026年10月25日(日)
EC・店舗集客・検索マーケティングの専門紙
店舗集客・MEO

 Google広告が来店重視の最適化を追加 マップとWazeの近接需要を取り込みへ

Googleは9月8日、店舗目標のP-MAXキャンペーンに「ローカル顧客最適化」を追加したと明らかにした。近隣で購買意欲の高い利用者に予算を寄せる設定で、実店舗を持つEC事業者は来店計測の設計を見直す局面に入る。

 Google広告が来店重視の最適化を追加 マップとWazeの近接需要を取り込みへ

Googleが、店舗目標のP-MAXキャンペーンに「ローカル顧客最適化(Local customer optimization)」を追加した。Google広告リエゾンのジニー・マービン氏が9月8日(米国時間)に告知し、Search Engine Landなどが報じた。近くで今すぐ行動する意向の強い利用者に予算を寄せる設定で、対象面はGoogleマップ、Waze、検索のローカル枠である。あわせて、店舗の売上データをData Manager経由でGoogle広告に接続する機能も予告された。

背景

Google広告ヘルプによると、ローカル顧客最適化は店舗目標のP-MAX専用の設定で、来店数、店舗売上、問い合わせ、ルート検索といったオフラインの目標に最適化しているキャンペーンでのみ使える。オンラインの目標を設定したキャンペーン、Merchant Centerの商品を使うキャンペーンでは利用できない。ヘルプは対象として、経路を検索している利用者、サービスを探している利用者、店舗の近くを移動している利用者を挙げる。

もう1つの「Store sales in Data Manager」は、CRMやGoogleスプレッドシートをData Manager上でGoogle広告につなぐ機能だ。Search Engine Journalによると、提供は今月末から順次で、ハッシュ化した顧客情報(メールアドレス、電話番号、住所)が必要になる。直近30日分の取引データを日次または週次でアップロードする運用が推奨されている。ただし店舗売上の計測は、条件を満たした広告主または許可制の広告主に限られる。

Googleは、地図・ナビの経路情報と店舗側のオフライン売上を1本の線でつなごうとしている。来店計測は推定値に頼る部分が大きかった。実売上データを入口にする設計へ寄せる動きとみてよい。

事業者への影響

実店舗とECの両方を持つ事業者に効いてくるのは、キャンペーン設計の分岐だ。ローカル顧客最適化は商品フィード連動のP-MAXと併用できない。オンライン売上と来店の両方を狙うなら、店舗目標のキャンペーンを別建てで用意し、予算を分ける必要が出てくる。1本のP-MAXに寄せてきた運用は見直しの対象になる。

Wazeが対象面に含まれた点も見落とせない。日本ではWazeの利用が広くはないため、国内の広告主にとっての実質的な効果はGoogleマップと検索のローカル枠が中心になるとみられる。

Data Managerでの店舗売上連携は準備に時間がかかる。POSやCRMから顧客情報をハッシュ化して書き出す仕組み、日次または週次で回す運用、個人情報の取り扱いに関する社内手続きを、ゼロから組む事業者が多いはずだ。年末商戦に間に合わせるなら着手は今月中が現実的だろう。同意取得の範囲とプライバシーポリシーの記載も、法務と早めに確認したい。

Googleビジネスプロフィールの整備状況も前提だ。店舗目標のキャンペーンは店舗情報アセットに依存する。営業時間や住所、カテゴリの精度が低い店舗は、配信の土台が弱い。

今後の見通し

日本の広告アカウントでいつ設定が現れるかは、本稿の執筆時点で確認できていない。Search Engine Journalは世界で順次提供されると伝えるが、対象国の一覧は示されていない。Google広告ヘルプの日本語ページも未整備で、正式な日本語名は確定していない。確認は、管理画面のキャンペーン設定に該当のトグルが出ているかを見るのが早い。年末商戦を前にした投入であり、国内でも数週間のうちに順次開放される可能性がある。

出典

無料会員登録で、本紙の調査データが読めます

販促費の実態調査、デジタル販促投資ランキングなど、独自調査の詳細版を会員向けに公開しています。記事の保存機能もご利用いただけます。

  • 独自調査の全データ
  • 記事の保存・あとで読む
  • 朝刊メール
  • キーワード通知
無料で登録する