Googleは9月24日午前9時15分(米太平洋時間)、2026年9月のスパムアップデートの配信を始めた。検索ステータスダッシュボードによると、対象は全地域・全言語で、配信の完了まで最大2週間かかるとしている。日本時間では9月25日の未明にあたる。
背景
スパムアップデートは、検索結果からスパムポリシー違反のページを減らすための更新だ。サイト全体の評価を見直すコアアップデートとは目的が異なり、ポリシー違反に的を絞る。
Googleは2026年に入って、3月24日、6月24日、8月18日にスパムアップデートを実施している。ダッシュボードの記録では、3月は約19時間30分、6月は約2日1時間、8月は約2日16時間で完了した。いずれも2日前後で収束している。
今回は「最大2週間」と期間を明示した点が直近3回と異なる。5月21日に始まったコアアップデートは完了まで11日21時間かかっており、期間の長さではコアアップデートに近い。スパムアップデートでここまでの期間が告知されるのは、直近では例がない。
Googleのスパムポリシーは、期限切れドメインの悪用、大量生成されたコンテンツの悪用、サイトの評判の悪用などを違反として挙げている。いずれも、外部に制作を委託した記事や、他社に貸し出したサブディレクトリが該当しうる領域だ。
事業者への影響
まず、順位の変動を日次で追って施策を打ち変えるのは避けたい。配信が2週間続くなら、その間の順位は途中経過にすぎない。広告の入札やランディングページの差し替えを順位変動に合わせて動かすと、何が効いたのかを後から切り分けられなくなる。
時期の重なりも悪い。9月末から10月初めは各モールのセールが立て込む。自然検索の流入が動く局面と、広告と在庫を厚く張る局面が重なる。検索流入の落ち込みをセールの不振と読み違えないよう、流入経路別に分けて見ておきたい。
点検すべき対象は3つある。
- 外部ライターや代理店に任せている記事の量産
- 商品説明文の自動生成
- 他社に貸し出しているサブディレクトリやサブドメイン
いずれもスパムポリシーが名指しする領域に近い。心当たりがあれば、配信の完了を待たずに取り下げを検討する余地がある。
店舗事業者は、ローカル検索と自然検索を分けて確認したい。今回の更新はウェブ検索のランキングに関するもので、ビジネスプロフィール経由の露出とは系統が異なる。地図枠の順位が動いた場合、原因は別にある可能性が高い。
今後の見通し
配信の完了は、検索ステータスダッシュボードの当該項目が更新されることで確認できるとみられる。告知どおりであれば、完了は10月上旬までずれ込む可能性がある。
順位が下がった場合でも、原因がこの更新にあると断定はできない。同じ期間に別の変更が入ることもある。影響を切り分けるには、更新の完了後に少なくとも数週間分のデータを見る必要がある。復旧を急いでページを大量に書き換えると、かえって原因の特定が難しくなる。
出典
- Google Search Status Dashboard「September 2026 spam update」2026年9月24日 https://status.search.google.com/incidents/XhUDXP7A67iHCD2kmbVu
- Google Search Status Dashboard「Ranking updates」(過去の更新の開始日と所要時間) https://status.search.google.com/summary
- Google 検索セントラル「Google 検索のスパムに関するポリシー」 https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies





