Googleは9月24日、Search Consoleの検索パフォーマンスレポートに、画像を使った検索を切り分ける区分を追加したと発表した。従来ひとまとめだった「ウェブ」が、テキストベースとマルチモーダルに分かれる。Google Lensなどからの流入を、テキスト検索と分けて確認できるようになる。
背景
検索の入口は、検索窓に文字を打ち込むかたちだけではなくなっている。カメラをかざすGoogle Lens、Androidの画面から検索するCircle to Search、Chromeの右クリックによる画像検索、検索画面への画像アップロード。いずれも画像が起点になる検索だ。
これらの検索から自社サイトに人が来ていても、これまでSearch Consoleの上では「ウェブ」の数字に合算されていた。テキスト検索と区別がつかないため、画像経由の流入がどれだけあるのかを事業者側から測る手立てがなかった。
今回の追加で、検索タイプのフィルタが「ウェブ:テキストベース」と「ウェブ:マルチモーダル」に分かれる。英語版のSearch Consoleヘルプには、マルチモーダルを、画像が検索の一部として使われたウェブ検索結果と説明する記述が加わっている。
ただし制約がある。マルチモーダルでは検索語句のデータが提供されない。画像そのものが問い合わせの中身であるため、対応する文字列が存在しないからだ。分析はページ単位、国単位、デバイス単位で行うことになる。
事業者への影響
ECと店舗で、見るべき対象が分かれる。
ECは商品画像だ。店頭で見かけた商品をLensで調べる、手元のパッケージを撮って探す。こうした検索で自社の商品ページが拾われているかどうかが、この区分の数字に出る。商品画像の解像度、背景の処理、型番やパッケージが判別できるかといった点が、従来の「見栄え」とは別の意味を持ちはじめる。
店舗は外観と店内の写真だ。看板や建物を撮って調べる動線がある。ビジネスプロフィールの写真とサイト側の写真が食い違っていると、拾われ方も変わってくる。
共通するのは、クエリが見えない以上、ページ単位の推移でしか判断できない点だ。まずは区分が使えるようになった時点でマルチモーダルの比率を記録し、比較の起点を作っておきたい。比率が小さければ当面は優先度を下げてよいし、想定より大きければ画像側の整備に手を入れる根拠になる。
今後の見通し
展開は段階的とみられ、すべてのアカウントで同時に見えるとは限らない。9月25日朝の時点で、Search Consoleヘルプの日本語版には該当の記述を確認できなかった。日本語環境での表記は、今後変わる可能性がある。
過去分のデータがさかのぼって表示されるかどうかは、確認できていない。さかのぼらない場合、比較に使えるだけの期間がたまるまで数か月を要する。数字が出はじめた段階で、月次の記録を残しておく価値がある。
出典
- Google 検索セントラル ブログ「Announcing web multimodal Search performance reporting in Search Console」2026年9月 https://developers.google.com/search/blog/2026/09/web-multimodal-in-sc
- Search Console ヘルプ「Performance report (Search)」(英語版) https://support.google.com/webmasters/answer/7576553?hl=en
- Search Engine Roundtable「Google Search Console Performance Report Gains Multimodal Search Type Filter」2026年9月24日 https://www.seroundtable.com/google-search-console-multimodal-search-type-filter-42156.html





