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D-SHOGYO
2026年10月25日(日)
EC・店舗集客・検索マーケティングの専門紙
SEO・AIO

Googleの対スクレイピング強化で順位計測が不安定化 偽の検索結果の混入

Search Engine Roundtableは米国時間10月12日、順位計測ツールがGoogleのデータを取得できていないと伝えた。Nozzleの調査では9月13日以降のSERPの8.0%で結果が入れ替わっていた。

Googleの対スクレイピング強化で順位計測が不安定化 偽の検索結果の混入

Search Engine Roundtableは米国時間10月12日(日本時間10月12日)、第三者の順位計測ツールがGoogleの検索結果を正しく取得できていないと伝えた。計測基盤のNozzleは米国時間10月10日に公表した調査で、2026年9月13日以降に取得したSERPの8.0%で通常とは異なる結果が返っていたとしている。基準期間の0.17%から大きく上がった。画面にエラーも人間確認も出ないため、異常に気づきにくい。

背景

Googleはスクレイパーの遮断を強めている。Search Engine Roundtableは、ここ数週間の遮断が強まっているとし、2026年7月以降テストされている検索結果の「goto」リダイレクト、人間確認の増加、2025年のnum=100パラメータの変更を挙げ、狙いはAIボットとスクレイピング基盤にあるとみている。

Nozzleのデレク・パーキンス氏は、手口を3つに整理している。大手の住宅用プロキシ網を対象にした広いIP遮断、人間確認の大幅な増加、そして疑わしいアクセスに誤ったデータを返すことである。3つ目が計測側には最も厄介だ。画面の体裁が変わらず、誤りが表に出ない。

調査の規模も示された。Nozzleは2026年8月20日から10月9日に取得した2750万件のSERPを対象とし、キーワードは66万件超、国・地域は49である。9月13日に取得の失敗が急増し、9月20日に最初の汚染が現れた。9月27〜29日に1日あたり約25〜27%でピークを打ち、10月1日以降は約5〜11%で推移している。

事業者への影響

効くのは順位レポートの読み方である。汚染されたSERPでは、そのキーワードで通常上位にいるサイトの残存が20.7%にとどまる。基準期間は88.5%だ。追跡対象のサイトが上位10位から外れた割合は58.6%で、基準期間の2.7%から跳ね上がる。順位が落ちたという表示が、順位の変化ではない場合がある。

店舗の集客にも関わる。Nozzleの集計では、「近くの」を含む検索の汚染率は11.4%で、それ以外の7.8%より高い。米国の業種別では法務が最も高く、9月27日には51.3%に達した。

AI検索での露出をツールで追っている場合も低く出る。汚染SERPでのAI Overviewの出現率は34.9%で、基準期間の54.2%を下回る。

戻りは早い。汚染は80%が1件で終わり、77.9%が3日以内に戻る。中位数は2日である。

次の手順で読み直したい。

  • 順位の急落は、数日後に同じキーワードを取り直してから判断する
  • ツール1つの数値で決めず、Search Consoleの表示回数とクリック数で裏を取る
  • 取引先に出す順位レポートに、計測側の不調が起きている期間だと添える
  • 「近くの」を含むキーワードと、競争の激しい業種のキーワードは特に慎重に読む

今後の見通し

本紙が確認した範囲では、Googleはこの件について公表していない。Nozzleは原因を大量のAIスクレイピングへの対応だと解釈しているが、同社も意図を示す直接の証拠はないとしている。

水準は9月末より下がっている。ただし10月1日以降も1日あたり5〜11%で続いており、終息を示す情報は確認できていない。なお10月11日に報じられたSearch Consoleの検索パフォーマンスの遅延は、Search Engine Roundtableが米国時間10月12日の更新で平常に戻ったとしている。止まっていたのはGoogle側の画面で、本記事の不調は第三者ツール側の取得であり、別の事象である。

出典

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