Googleが、販売者のサイトから割引などの販促情報を自動で読み取り、無料リスティングとショッピング広告に表示する「自動プロモーション」を提供している。Merchant Centerの公式ヘルプによると、対象は日本を含む8か国のクローズドベータで、対象になった販売者は自動で適用される。9月7日には、検索キャンペーンとP-MAXへの適用を説明するGoogle広告側のヘルプが新設されたと検索業界紙が報じた。
背景
Merchant Centerのプロモーション機能は、これまで販売者が内容と期間を登録する手動運用が前提だった。自動プロモーションは、その登録作業を省く仕組みである。ヘルプは、この機能をデータソースの一種と位置づけ、サイト上の有効な販促情報をGoogleが自動で共有すると説明している。
ヘルプに記載された対象国は、米国、フランス、ドイツ、日本、英国、カナダ、オーストラリア、インドの8か国である。すべてのサイトや商品が対象になるわけではないとも書かれている。
扱える販促の種類は国によって異なる。割引率と割引額による値引きが基本で、米国はコードを伴うものに限られる。無料ギフトと送料無料は、プロモーションコードを伴う形でフランス、ドイツ、日本のみが対象とされる。セールイベントは米国限定である。表示先は、Googleの無料リスティングとショッピング広告で、ドイツでは一部が広告のみの表示になると記載されている。
Google広告側では、サイトから抽出した特典を検索キャンペーンとP-MAXの広告に付与する機能としてヘルプが公開されたと、検索業界紙が9月7日に報じている。有効なキャンペーンと住所アセットがあること、手動のプロモーションを実施中でないことが条件として挙がっている。
事業者への影響
第一に、自分で登録していない販促が広告に出る前提で考える必要がある。ヘルプは自動で適用されると明記している。サイトに残っている「今だけ20%オフ」といった記述が拾われれば、意図しない条件が広告面に現れる。
第二に、景品表示法の観点である。抽出元となるサイトの表示が正確でなければ、広告面の表示も正確にならない。有利誤認や二重価格表示の指摘を受けたとき、抽出は自動だったという説明が通る保証はない。次の3点を先に確認したい。
- 終了したセールの文言が商品ページやバナーに残っていないか
- 比較対照価格の根拠と適用期間が、サイト上で明示されているか
- クーポンの利用条件や除外商品が、同じページで読める位置にあるか
第三に、在庫と価格の整合である。フィードの価格とサイトの販促表示がずれていれば、広告の記述と着地ページの内容が食い違う。日次でフィードを更新している事業者ほど、更新のタイミングによる差が出やすい。
第四に、解除の手順を把握しておくことだ。ヘルプによると、個別のプロモーションはプロモーション画面から終了でき、機能そのものはMerchant Centerの設定から自動更新を外すことで無効にできる。運用ルールとして、誰が解除できる権限を持つかを決めておきたい。
今後の見通し
ヘルプはクローズドベータと記しており、対象の販売者がどう選ばれるかは公表されていない。対象国や販促の種類が今後広がるかどうかも分からない。Google広告側の適用範囲については、日本語ヘルプでの記載が確認できていない段階であり、管理画面での通知を待つことになる可能性がある。
出典
- Google Merchant Center ヘルプ「Manage automated promotions」:https://support.google.com/merchants/answer/14180442?hl=en
- Google Merchant Center ヘルプ「Get started with Promotions」:https://support.google.com/merchants/answer/13422697?hl=en
- Google 広告ヘルプ「Automated promotions」:https://support.google.com/google-ads/answer/18057626?hl=en
- Search Engine Roundtable「New Google Ads Automated Promotions」2026年9月7日:https://www.seroundtable.com/google-ads-automated-promotions-42006.html





