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D-SHOGYO
2026年10月25日(日)
EC・店舗集客・検索マーケティングの専門紙
広告・CRM

ChatGPT広告が計測と配信対象の指定を拡張 日本も出稿可能国に含まれる

OpenAIはChatGPT広告のオーディエンス機能と計測機能を拡張した。9月4日に検索業界紙が一斉に報じた。公式ヘルプの出稿可能国には日本も含まれる。EC事業者は会員データと商品フィードの整備状況を確認したい。

ChatGPT広告が計測と配信対象の指定を拡張 日本も出稿可能国に含まれる

OpenAIが、ChatGPT広告の配信対象の指定と効果計測に関する機能を拡張した。9月4日には複数の検索業界紙が、機能面の更新と出稿可能国の追加をまとめて報じている。同社の公式ヘルプに掲載された出稿可能国の一覧には日本が含まれており、国内のEC事業者にとっても他人事ではない。

背景

ChatGPT広告は、OpenAIのヘルプによると2026年2月9日に米国でのテストとして始まった。その後、出稿できる国が段階的に広がっている。9月4日には、欧州、インド、中東、北アフリカの一部の国への追加展開が業界紙で報じられた。

同じ日に報じられた機能面の更新は、ChatGPTやCodexから自然言語で入稿と分析ができるAds Managerのプラグイン、カスタムオーディエンスの編集性の向上、コンバージョン計測で照合できる項目の追加、複数商品を並べるカルーセル形式のカード単位の計測、キャンペーン予算の消化ペース調整である。

国内では、生成AIの対話面が有償の広告在庫になる動きが続いている。本紙は9月3日付で、LINEヤフーがAIエージェントとの対話画面での広告課金を始めたことを報じた。事業者から見れば、検索とモールに加えて、対話面という接点が増えていく構図である。

事業者への影響

第一に、顧客リストの規模が壁になる。ヘルプによると、配信対象に含める用途と入札調整の用途では、25,000件以上のマッチしたユーザーが必要である。これに満たないリストは除外にのみ使える。自社の会員データがこの規模に届くかどうかで、打てる手が変わる。識別子はメールアドレス、電話番号、SHA-256でハッシュ化したそれぞれ、およびGAIDに対応する。作成後は、オーディエンスを作り直さずに追加・削除・置換ができるとされる。

第二に、商品フィードの運用である。ヘルプは、フィードがGoogleの商品データフィードと互換のある形式であること、広告に使う商品にはis_ads_eligibleをtrueで指定することを求めている。アップロードはCSVまたはTXT、ホストURL、SFTPに対応する。登録した商品は2週間で失効するとされ、ホストURLかSFTPでの自動更新が推奨されている。Merchant Centerのフィードを回している事業者なら、その延長で準備できる。

第三に、計測の下ごしらえだ。OpenAIのピクセルは、サイト上のフォームなどから顧客情報を検出し、ブラウザ内でSHA-256のハッシュ化を行ったうえでコンバージョンイベントに含めるとされる。着手の前に整えておきたいのは次の3点である。

  • 会員データの取得同意と、第三者提供に関するプライバシーポリシーの記載
  • ハッシュ化前の顧客情報を扱う社内フローと、権限の範囲
  • 商品フィードの更新頻度と、在庫・価格の反映までの時間

今後の見通し

ChatGPT広告のAds Managerはベータ段階にある。ヘルプにも、フィードの商品が利用できるのはベータの期間中である旨の記載がある。仕様が短い間隔で変わる可能性があり、出稿の前にヘルプを読み直す運用が現実的とみられる。日本語のヘルプが英語版と同じ内容で整備されるかどうかも、現時点では分からない。

出典

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