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D-SHOGYO
2026年10月26日(月)
EC・店舗集客・検索マーケティングの専門紙
店舗集客・MEO

Googleマップのランク信号72件が技術解析で判明 MEOの前提は再点検へ

仏RESONEOがGoogleマップの内部構造を解析し、ランク信号72件の名称を特定した。9月8日に米検索専門メディアが報じた。重み付けは非公開のままで、店舗側は信号名ではなく検証可能な指標で対策を組み直す必要がある。

Googleマップのランク信号72件が技術解析で判明 MEOの前提は再点検へ

フランスのデジタルマーケティング企業RESONEOが、Googleマップの内部構造に関する技術解析を公開した。米検索専門メディアのSearch Engine Landが2026年9月8日に報じた。解析は、地図サービスの基盤データベース「Geostore」から、ランキングに用いられる信号72件の名称を特定したとしている。ただしRESONEO自身が、各信号の現在の重み付けは復元できていないと明記している。

背景

Googleは地図とローカル検索の順位について、公式には「関連性」「距離」「視認性の高さ」を示すにとどめてきた。どの指標をどう使うかは公表しておらず、店舗側の対策は経験則と観測に頼らざるを得なかった。

今回の解析は、非公開のGeostore領域を含むバイナリを対象にしたという。RESONEOによれば、確認できたのは列挙値1万7757件、Geostoreの型433件、データソースの提供元793件などにのぼる。ランクの仕組みは内部で「Oyster」と呼ばれており、実務でよく使われる「PlaceRank」は要素の組み合わせ方を指す呼称だと整理している。

2024年に流出したGoogle検索のドキュメントとの比較も示された。照合した列挙値3585件のうち3471件は2024年の資料に見当たらず、ランク信号72件のうち70件も同様だったという。地図側の内部構造は、業界がこれまで参照してきた資料ではほとんど押さえられていなかった。

事業者への影響

公開された信号名は、店舗運営者が日常的に見ている指標と重なる。RESONEOが挙げた例には次のものが含まれる。

  • クチコミ(SIGNAL_GOOGLE_REVIEWS)
  • 掲載のインプレッション(SIGNAL_GOOGLE_LISTING_IMPRESSIONS)
  • 経路案内のリクエスト(SIGNAL_GOOGLE_DIRECTION_REQUESTS)
  • ウェブサイトへのクリック(SIGNAL_GOOGLE_HOMEPAGE_CLICKS)

ただし、名称が存在することと、その指標が順位を動かすことは別である。RESONEOは重みを示すフィールドを復元できなかったとしており、「72項目の対策リスト」として扱うのは根拠を欠く。非推奨の25件にはクリック関連の信号やページランク的な指標が含まれ、クリック率を押し上げる施策を軸に置く場合は前提を見直す材料になる。

検索の対象半径が固定ではないことも実測で示された。ある都市部のクエリでは0.98キロメートル、大型小売チェーン名では12.44キロメートル、地方部での同じクエリでは32.96キロメートルまで広がったという。商圏の広がりはクエリと地域で変わる。自店の商圏を一定と仮定した設計は、実態に合わない可能性がある。

当面の対応は、信号名の一覧を追うことではない。ビジネスプロフィールのインサイトで経路案内リクエストとウェブサイトのクリックを月次で追い、実際の来店数や問い合わせ数と突き合わせる。この検証の型があれば、今回のような情報に振り回されずに済む。

今後の見通し

Googleが解析内容の当否を公式に説明する可能性は低いとみられる。過去の資料流出時も詳細な説明はなかった。むしろ警戒したいのは、信号名の一覧が独り歩きすることだ。重みが不明であるにもかかわらず「72の要因に対応する」とうたうサービスが出てくる可能性がある。MEO支援を外部に発注する際は、どの信号にどう効くと考え、それを何で検証するのかを説明できるかを確認したい。説明できない場合、費用の妥当性を判断する材料がない。

出典

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