Googleは、ビジネスプロフィールの編集画面に「Google が収集した情報」の確認欄を展開した。自動音声による電話やメッセージで店舗に問い合わせて集めた情報を、オーナーが出所と収集日つきで確認し、不要なものを削除できる。米検索業界メディアのSearch Engine Landが9月14日に展開を報じ、Googleの公式ヘルプにも日本語で記載がある。
背景
Googleはこれまでも、ウェブ上の情報やユーザーからの提案をもとに店舗情報を自動で更新してきた。オーナーが気づかないうちに営業時間やサービス内容が書き換わる例は少なくない。今回の欄は、その自動更新の材料が何だったのかを事業者の側から見えるようにするものだ。
公式ヘルプは、プロフィールに登録された確認済みの電話番号あてに、電話、テキストメッセージ、WhatsAppを使った自動メッセージで連絡することがあると説明している。自動音声が店舗に電話をかけて営業状況を尋ねる取り組み自体は以前から一部で行われており、今回はその結果を開示する仕組みにあたる。この欄の存在は2026年6月にも海外で報告されており、数か月のテストを経た展開とみられる。
事業者への影響
確認すべきことは三つある。
- 編集画面の「Google が収集した情報」を開き、身に覚えのない項目がないか点検する。出所と収集日が表示されるため、いつ何をきっかけに情報が入ったかを追える。
- 店舗にかかってくる自動音声の電話への対応方針を決める。応対した人の答えがそのまま検索結果の材料になりうる以上、営業時間や取扱サービスの答え方を店舗側でそろえる必要がある。
- 削除の効き方を理解しておく。削除はGoogleが持つ記録から消す操作であり、すでにプロフィールに反映されている項目そのものは変わらない。
三つ目は特に誤解しやすい。誤った営業時間が実際に表示されているなら、収集情報の削除とは別に、プロフィール本体の修正が要る。逆に、収集情報を消さないまま本体だけ直しても、同じ経路で再び上書きされる可能性は残る。両方を並べて確認する運用が要る。
多店舗を運営する事業者は、店舗スタッフへの周知が実務の要になる。自動音声からの電話は取引先からの営業電話と区別しにくく、現場では「よく分からない電話」として適当に答えられてしまう恐れがある。誰が何を答えるかを決めておくだけで、誤情報の流入はかなり減らせる。
今後の見通し
公式ヘルプは、この機能が一部の地域、言語、業種に限って提供されており、すべての利用者が使えるわけではないと注記している。日本の事業者がどの範囲で使えるかは、現時点の公表資料からは読み取れない。店舗ごとに表示の有無が分かれる可能性があり、多店舗ほど確認に手間がかかるとみられる。
APIから一括で確認できるかも明らかにされていない。当面は主要店舗から手作業で点検し、収集情報の内容と実態がずれていないかを記録に残しておくのが現実的だろう。自動収集の範囲が今後広がれば、店舗情報の正確さを保つ作業は、更新から監視へと性格を変えていく可能性がある。
出典
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」(Google が収集した情報を確認する)https://support.google.com/business/answer/3039617?hl=ja
- Search Engine Land「Google Business Profiles rolls out Collected Info」2026年9月14日https://searchengineland.com/google-business-profiles-rolls-out-collected-info-488387
- Search Engine Roundtable「Google Business Profiles New Collected Info」2026年6月22日https://www.seroundtable.com/google-business-profiles-collected-info-41535.html





